コロナ禍でも純資産合計が7.5%増?!
米国の経済誌「フォーブス」は2月24日、2021年最新版の香港長者番付トップ50を発表した。
コロナ禍に見舞われた2020年の香港経済は6.1%縮小し、アジア経済危機の余波があった1998年以来最悪のパフォーマンスに。しかしながら、株式市場が上昇したことを受けて、2021年版香港長者番付トップ50人の純資産は前年から7.5%増の3310億米ドル(日本円換算:約35兆2884億円)となった。
マカオのカジノ運営企業オーナーらも上位にランクインした。マカオのカジノ運営企業オーナーで番付最上位だったのが、前年と同位の5位にランクインしたギャラクシーエンターテイメントグループの呂志和会長(91)で、純資産額は前回から16%増の178億米ドル(約1兆8975億円)。なお、同氏の純資産額はマカオのカジノ売上がピークに達した直後の2014年に210億米ドル(約2兆2386億円)を記録したこともある。
以下、MGMチャイナホールディングスのパンジー・ホー共同会長(58)が4%減の41億米ドル(約4371億円)で2ランクダウンの25位、SJMホールディングスのアンジェラ・リョン共同会長兼執行取締役(59)が3%増の33億米ドル(約3518億円)で2ランクアップの27位、メルコ・リゾーツ&エンターテインメントのローレンス・ホー会長兼CEO(44)が20%減の20億米ドル(約2132億円)で5ランクダウンの38位の順。マカオカジノ関連のランクイン数は前年と同じ。
マカオでは比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したものの、厳格な水際措置が講じられたことでインバウンド旅客が激減。通期のカジノ売上は79%減だった。ただし、第3四半期以降、マカオと中国本土の往来制限緩和が段階的に進んだことで、対前年のマイナス幅は2021年1月まで6ヶ月連続で縮小している。
なお、ランキングトップはCKハチソンホールディングスの李嘉誠シニアアドバイザー(92)が2年ぶりに返り咲き。純資産額は17%増の344億米ドル(約3兆6670億円)。コロナ禍のニューノーマルで普及が進んだオンライン会議用のツールとして一躍脚光を浴びたWeb会議サービス「ZOOM」への出資が奏功した。
前年から最も資産を増やしたのはビエルクリスタル創業者の楊建文・林惠英夫妻。同社はスマートフォン向けガラススクリーン製造大手で、需要急増による恩恵を受けて純資産額は前年から倍増の186億米ドル(約1兆9828億円)で、6ランクアップの4位に。【マカオ新聞】
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