カジノ運営会社クラウンの会長を務める富豪ジェームズ・パッカー氏はこのほど、日本市場への進出を狙っていることを明らかにした。
同社はメルボルンとパースにカジノを所有するほか、シドニーでも建設を計画。
海外ではすでにマカオとフィリピンに進出しており、スリランカでもカジノ建設計画に着手している。
16日付オーストラリアンが伝えた。
パッカー会長は、オーストラリアンのインタビューに対し、日本進出を目指していると発言。
1億人の日本人は現在、「競馬とパチンコ」しか選択肢がないことから、日本にカジノが建設された場合、世界2位の市場に成長するとの見方を示した。
同会長はまた、日本がシンガポールを手本にしていると指摘。
シンガポールのように総合リゾートを通じた正しい方法で導入すれば、利点が欠点を上回ると述べた。
クラウンは、ローレンス・ホー氏のメルコとの合弁事業、メルコ・クラウン・エンターテインメントに33.4%出資し、マカオに進出。
今年は「シティーオブドリームス」カジノに5番目のビルを建設する計画で、現在建設中の「スタジオシティー」は2015年中ごろのオープンを予定している。
メルコ・クラウンはフィリピンでもカジノリゾートを建設中。
これとは別にクラウンは単独で、スリランカでもカジノを含むリゾート開発を計画している。
2~3年後を視野に
日本では自民党が06年に「カジノ・エンターテインメント導入基本方針」をまとめており、カジノを中心とした統合型リゾート整備を目指す超党派の国会議員による「国際観光産業振興議員連盟(通称カジノ議連)」は今年中のカジノ法案の提出を目指しているとされる。
同議連の最高顧問には、安倍首相も名を連ねている。
パッカー会長は、日本が本格的にカジノ建設に取り組むには2~3年かかるとの見方を表明。
メルコ・クラウンのマカオとフィリピンの新カジノがオープンする時期に当たることから、同社にとって最適なタイミングだと主張している。
株式ブローカーのCLSAは、東京に2カ所、大阪に1カ所、それぞれカジノリゾートが建設された場合、売上高は年間100億米ドル(約9,758億円)に達すると予想している。
シドニーのカジノ案、評価進む
一方で、クラウンがバランガルー開発の一環として、シドニー中央ビジネス区(CBD)西側で計画するのホテル建設については、ニューサウスウェールズ(NSW)州政府との間で、年末までに正式な契約が締結されるとの見方が強まっている。
クラウンによるカジノ開発案は現在、3段階の評価過程の最終段階にあるもよう。
同州のオファレル首相は「クラウンの開発に最終的に認可が下りるという保証は現時点ではない」としたものの、評価は数カ月以内に完了すると話している。
NSW州政府は先月4日、シドニー市内バランガルーのカジノ事業入札で、クラウンの開発案を採用すると発表。
シドニーにはすでにエコーのスターカジノがあり、認可されればオーストラリアの都市として初めて2つのカジノを保有することになる。
(by NNA.ASIA)
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